備後節織ミャンマーパンツ | 日本伝統生地×イージーパンツで夏に涼しい履き心地
ミャンマーの伝統服ロンジーをアレンジしたミャンマーパンツを、日本の伝統布「備後節織」で作りました。
ミャンマーパンツは強風・運動でめくれます。そのぶん涼しい。
久留米絣、伊予絣と並ぶ、日本三大絣のひとつである備後絣。広島県福山市新市町一帯で江戸時代から生産され、かつては多くの機場があり量産されていましたが、現在染めからの伝統製法を守り、機械織りを続けているメーカーは二社のみとなっています。
備後節織の工程は、まず煮沸した生糸を染めていくところからはじまります。徳島の天然藍*、広島の柿渋、墨の原料から染料を作り、染色します。天日に干して色を馴染ませるため、天候に大いに左右されます。天気を待つこともしばしばあります。
*天然藍とインディゴ染料の割建てです
糸を織るのは、昭和30年代に製造された旧式のシャトル織機で。ゆっくりゆっくり織ることで、空気を孕んだ、ふんわり柔らかい風合いが表れます。けれども織るスピードが遅いため、機械1台で、1日に1反(約30m)しか織れません。手仕事が担う工程が多くて生産量が限られる、とても貴重な生地なのです。
柄とサイズ
▲モデル:身長185cm、腰回り100cm、着用サイズ:LTサイズ (ウエスト110cm、丈92cm)。腰回り+10cmがちょうど良いサイズです。
▲Mサイズが女性のフリーサイズになります。
▲洗濯で縮みます。表記は洗濯後のサイズです。
▲ウエストはゴム+紐で調節できます。体を締め付けないデザインですので、療養中の方などにもおすすめです。
▲激しい動き、強風でめくれますので、部屋着としての活用をおすすめしています。
仕様
【素 材】綿
【原産国】生地・縫製ともに日本
【ご注意】
・天然の染料を使って職人が糸を染めているため、反物ごとに色合い・風合いが変わることがあります。独自の風合い・色合いをお楽しみください。
・色落ちしますので、他のものと一緒に洗わないでください。
・映像ではパンツのデザインを見せるため、激しい動きをしています。強風、運動でパンツがめくれるデザインですので、部屋着としての活用をおすすめしています。
2017年、ミャンマーへの旅。
135の民族がいるといわれ、伝統服ロンジーを着て生活しています。
同年にスタートした、世界の生地を楽しむTokyo Pouch。そのポーチ用の生地をミャンマーで探す中、市場でスカートのようなパンツを購入しました。そしてそれは旅行中に大活躍。
日本戻ってからも”ミャンマーパンツ”とよびながら愛用。2本目が欲しくて探しましたが、売っていない。それなら作ってしまおう!と、日本の生地で女性用のパンツを作りました。
Tokyo Pouchは自社アトリエで作っていましたが、パンツは難しい。ちょっと生産のハードルが高いな、、と思っていたところ、学生時代の友人の縫製会社にお願いできました。埼玉と岩手に縫製工場があり、国内ならではの小回りのきく対応をしていただきました。
▲2021年、アロハシャツ用トラ柄生地のミャンマーパンツ
販売開始後、男性も愛用してくださる方がちらほら、、よし!次は男性向けを作ろう!と2022年にMakuakeでのプロジェクトが始まりました。
男性には藍染をかっこよく着こなしてほしいと思い、藍染の布をリサーチ。岡山の番匠さんが、素敵な生地を扱っていました。
伝統布の備後節織を多く扱い、柄もたくさん。見本帳を取り寄せ、生地を選びサンプルをおこしてと準備が進みます。
生地を贅沢に使うため、1反(30メートル)から作れるのは15着だけ。大切な生地を余らせないように、パンツの注文を受けてから生産に入ります。
夏に快適なミャンマーパンツ、いろんな方に楽しんでいただけば幸いです。
悲しいことに、2021年のミャンマーパンツの立ち上げ時にミャンマー軍のクーデターが起こりました。またミャンマーに平和な日々がくるように願い、売り上げの1部を人権団体・慈善団体に寄付しています。